「自己正当化のためなら平気で嘘をつくタイプ」のマスコミ 新聞を学校の教材にしてもよいのか?

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某新聞1月31日付の「自己正当化のためなら平気で嘘をつくタイプの小沢氏 「神話」は枯れ尾花」という記事を読んだ。読むに耐えない内容であるが、ある意味パロディとしては笑える。劣化したマスコミの現状を示す例としてふさわしい記事であると思う。ぜひご一読いただきたい。

夜遅くまで酒を飲み酔っ払った某新聞政治部長兼論説委員氏がタクシーを拾ったところ、運転手は小沢一郎氏の支持者だったというところから話は始まる。

タクシーの運転手は、政権交代してから余計に客が減ったと嘆き、「菅直人の野郎をぶん殴りたい」という気持ちをこの酔っ払いの客である論説委員に披瀝する。論説委員氏は運転手に「じゃあ、自民党政権に戻った方がいいの?」と訊くと、運転手は言った。

「まだ早い」「やはり、小沢一郎しかいないじゃないですか」

そして運転手は以下の理由を説明したという。

(1)菅は財界と米国の言いなりだが、小沢なら「国民の生活が第一。」を貫き、米国や中国とも対等にわたりあえる。
(2)「改革派」の小沢は、官僚や財界、マスコミの「旧体制」に袋叩(だた)きにされ、いわれなき罪を着せられている。
(3)小沢ほど決断力と洞察力に富んだ政治家はいない。

論説委員氏はこの運転手の小沢待望論を「小沢神話」と断じ、反論しようとしたところ、家に着いてしまったので、反論できなかったという。そこでこの記事において運転手への反論を試みているのであるが、この内容が論理倒錯しており、失礼ではあるが笑えてしまった。以下この論説委員氏の主張を引用する。

<引用開始>———————————
小沢氏ほど、虚飾に彩られている現役政治家は、ほかに見当たらない。その最も大きな理由は、彼が首相になったことがないために「もし小沢さんが首相だったら…」「彼ならこうやったはずだ」という妄説が成り立つ余地が残っていることだ。
歴史にイフは許されないが、もし小沢氏が自民党時代に首相になっていたら、あるいは昨年の代表選に勝利していれば、「神話」はきれいさっぱり消えていたはずだ。
なぜ、そう断言できるかといえば、彼は自己正当化のためなら平気で嘘をつくタイプの人間だからだ。
最近も週刊文春に「(新聞に)公開討論会で大いに議論しようじゃないか、と呼びかけているんですが、出てきたためしがない」(2月3日号)と語っているが、まったくの嘘である。私は4年近く政治部長を務めているが、そんな呼びかけをしてもらったことは一度もない。逆にインタビューを何度も申し込んでいるが、受けてもらったためしもない。
あげくの果てには「旧体制を変えようとしている者は、既得権を奪うけしからん敵だとなって、何をやっても叩かれてしまうんです」(同)と、「政治とカネ」の問題をメディア批判にすりかえている。真実を嘘でごまかし、国会の場で自らの疑惑を晴らそうとしない政治家が、大事をなせるはずがない。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」ではないが、「小沢神話」は、枯れ尾花(ススキ)にすぎないのである。運転手さん、これで納得されましたか?

<引用終わり>——————————-

非常に問題の多い文章である。まず、この論説委員氏の主張は、運転手が具体的に挙げた小沢待望論の(1)~(3)のどれに対しても、具体的な反論とはなっていないことがわかる。

論理構成を見ると、一般人が「もし小沢さんが首相だったら」「彼ならこうやったはずだ」と予想することを「妄説」と断定しているのだが、その一方で「歴史にイフは許されないが」と前置きしつつも、結局は「もし小沢氏が首相となっていたら」、「「神話」はきれいさっぱり消えていたはずだ」と断言している。つまり「イフ」で語ることが「妄説」であるという論理を前提とするならば、早い話が運転手も論説委員氏も同じ土俵の上で反対側から「妄説」を言い合っているに過ぎないということになる。床屋政談の類と言えるであろう。

さらに問題となるのがその両者の「妄説」の中身である。運転手は小沢氏の業績・実力・掲げた政策などを挙げて(1)と(3)で小沢待望論を展開し、マスコミ報道を鵜呑みにせず、客観的状況を判断した上で(2)を主張していると思われる。

ところが論説委員氏の方はどうであろう? 結局は論説委員氏の「妄説」を正当化する論拠として挙げているのは「(小沢氏は)正当化のためなら平気で嘘をつくタイプの人間だから」である。確かに嘘つきであるのならその人は信用されないことだろう。しかしこうした論理展開は米国のイラク戦争開戦理由を想起させる。米国は「イラクは大量破壊兵器を隠し持っている」と主張し、イラクがそれを否定しても「フセインは嘘つきだ」などと主張していたが、結局大量破壊兵器など存在せず、米国の方が嘘をついていたことが明らかになった。批判する対象を「嘘つき」であるなどというのは、ひどく子供じみた論理であり、何をもその場で証明するものにはならないことがわかる。一応公平を期すため、論説委員氏が小沢氏が嘘つきであることを証明するものとして挙げた2点を見てみよう。

(A)小沢氏は公開討論会の開催を呼びかけたというが、某新聞の政治部長を4年近く務めているこの論説委員氏は呼びかけてもらったことがない。インタビューにも応じてもらえない。
(B)「政治とカネ」の問題をメディア批判にすりかえている。

(A)に関しては我々は確認する術を持たないのでなんともいえないが、ひょっとするとこの新聞だけ声をかけてもらっていない可能性も捨てきれない。また公開討論会とインタビューではその性質が大きく異なることは言うまでもない。

そして問題の多いのが(B)である。全く論理が倒錯しているように思われる。ここで論説委員氏が書いた小沢氏の主張は運転手の(2)とほぼ同じものであり、論説委員氏はこれとは真っ向から反することを述べているわけである。

運転手と同様に状況を客観的に見れば、郷原信郎弁護士の指摘するように小沢氏の無罪はほぼ間違いない状況で、この様な事態になった以上マスコミは国策捜査・冤罪の可能性を報じて、検察の暴走を検証し、自己の従来の報道内容を検証すべきなのである。しかし、マスコミはこの期に及んでまだ反省の色も見せず、小沢氏に議員辞職やら離党やら証人喚問出席やらを迫っているのである。そして国会で大問題となっている検察審査会の問題について詳しく国民に知らせようとしないのである。小沢氏の人権を全く無視したまま、このような偏った報道をしているというのが現状だ。さらに言えば、選挙で選ばれた国民の代表である国会議員にマスコミが辞職を迫るなどに至っては、我が国の議会制民主主義に対する挑戦であり、言語道断である。このように大手マスコミが一方的な報道をするに及んでは、マスコミが既得権益にしがみつこうとするがために、その既得権を改革しようとする小沢氏を攻撃していると思われてもいたしかたあるまい。こと小沢氏に関わることについては、マスコミの報道は客観性を書き、朝日新聞に典型的に見られるように著しく主観的で感情的な報道が目立つ。運転手の言う(2)は至極妥当な主張であると思う。

この論説委員氏は小沢氏に対する批判は行うのだが、運転手が(2)において指摘した検察の冤罪捜査の可能性やマスコミの偏向報道の問題に関しては全く口を閉ざしているのである。つまり論説委員氏は運転手への反論を試みているのであるが、論理的な反論の体をなしていないのである。

この論説委員氏は小沢氏を「自己正当化のためなら平気で嘘をつく」と断じているが、この言葉はそっくりマスコミにお返ししたい。「真実を嘘でごまかし」、「自らの疑惑を晴らそうとしない」というのはそのまま日本の大手マスコミの現状を説明する内容ではないだろうか。国民を裏切ってマニフェストを反故にし、国民が強く拒否した従米ネオリベ路線に寝返った現首相が「不条理を正す」などと倒錯したことを言っている国では、翼賛メディアも同様にあべこべのことを言うようだ。

マスコミは従米ネオリベ「勝ち組」権益層のプロパガンダ機関になりはて、日本中でマスコミに対する抗議の声が上がっているのであるが、論説委員氏は自分の「妄説」を述べた後、「運転手さん、これで納得されましたか?」という文で締めくくり、半ば居直っている様子である。ここからはこのタクシー運転手に代表される読者・国民の声を真摯に受け止めようとする態度が見られず残念である。この不況下で夜遅く酔っ払うまで酒を飲みタクシーで帰宅できるご身分の論説委員氏には、少ない客を拾うために夜遅くまで働かなければならないタクシー運転手の切実な悲鳴は聞こえないようである。

また、こうして真実を広めようと努力されておられる運転手さん(このような地道な努力をされている方々は全国にたくさんおられることと思う)に心から拍手を送りたい。

さて、皆様は本年度新学期から小中学校で新聞を教材として使用することになっていることをご存知であろうか? 今回見てきたような新聞の記事が学校の授業で使用されることに不安を覚える。またこの政策が決定されるまでの過程を見れば、官業癒着の実態が浮かび上がってくる。当ブログではすでにこの問題を記事にしているので、ご参照いただければ幸いである。

<2月1日追記>-----------

孫崎享氏も同じ記事を読み、ツイッターで以下のように感想を述べている。私と同様の感想を抱かれたようだ。

<引用開始>-------------
「タクシー運転手と産経政治部長の識見比較:驚いた報道が出た。だれがどう見てもタクシー運転手の識見が産経政治部長より高い。その記事を政治部長自ら書き気が付かないのは重症。三一日「自己正当化なら」の署名入り記事。
運転手小沢待望論の理由を次々。(1)菅は財界と米国の言いなり、小沢なら「国民の生活が第一。」を貫き、米国や中国とも対等にわたりあえる(2)「改革派」の小沢は、官僚や財界、マスコミの「旧体制」に袋叩(だた)きにされ、いわれなき罪(3)小沢ほど決断力と洞察力に富んだ政治家はいない。違うと言いかけた所で拙宅に着。
延々自己見解書く、要は小沢氏が如何に嘘つきかを延々。本当に驚いた。運転手がくどくど感情的に述べ、産経政治部長が論理的、大所高所より論ずるなら良い。逆。点数つければ誰も圧倒的運転手に上。是非この記事読んで見て。産経さん政治部長を運転手から公募したらよい人材きますよ。」(1月31日)
<引用終わり>---------------

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