ご意見募集! 国民のための新たなネット・メディアについて

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本稿では国民のためのネット・メディアについて皆様のご意見を賜りたい。ご意見が多数寄せられれば集約し、新たなネット・メディアを模索しようとされておられるAPF通信に送りたいと考えているので、アイデアなどお寄せいただければ幸いである。

前回のブログ記事に書いたとおり、現在の民主主義の危機において多くの国民が立ち上がらない主な理由は、大手マスコミの偏向報道と情報操作によるところが大きいと考える。マスコミは権力を監視する報道機関であることをやめ、日本の民主主義を阻害するプロパガンダ宣伝機関と成り果ててしまった。「B層」という言葉に代表されるように多数の国民はマスコミのイメージ操作を駆使した報道に騙され、この国で一体何が起こっているのかわからない状況におかれている。このままでは国民の情報面での亀裂は深まる一方であろう。国民が考えるための材料を提供するために、大手マスコミが報道しない事実を取材し、報道するオールタナティブ・メディアを育てていくことが欠かせないと考える。以前のブログ記事でマレーシアにおける独立ネット・メディアについて紹介している。この記事を前提として話を進めたいので、まずそちらをお読みいただき、続いて以下の文章をお読みいただきたい。(時間のある方は上記記事に加えてこちらの記事もお読みいただければ幸いである)

[独立系ニュースサイト マレーシア・キニ]

我々が大いに参考にすべきと考える独立メディアはマレーシア・キニである。「キニ」とは日本語で「今、現在」、英語で”now”である。ぜひリンクをクリックしてこのサイトをご覧になっていただきたい。このニュースサイトについて補足説明をしておく。マレーシア・キニは1999年に立ち上げられた政治を中心とした独立系ニュースサイトである(ウィキペディア該当ページ英語)。ヘッドラインのみ無料で読むことができるが、記事の詳細は購読者のみがログインして閲覧できる。購読は1ヵ月20リンギット(約540円)で長期購読の契約では割引がある。ちなみにマレーシアの日刊紙は1部あたり1リンギット20セン(約32円)程度で、缶コーラ1本とほぼ同額である(マレーシアの物価は概ね日本の3分の1から4分の1程度)。購読料による収入のほか、ホームページ上の広告による収入がある。2008年度のデータではマレーシア・キニはマレーシアのサイト・アクセス・ランキングで16位であるから、広告収入も少なくないと思われる。マレーシア・キニは順調に成長を続け、順次コンテンツを充実させてきた。当初はオンライン新聞のような体裁だったが、近年は取材レポートを動画配信することに力を注いでいる。このようなコンテンツに加え、ニコ生の討論会のようなものが加われば、政治ニュースサイトとしてはそれなりに充実したものになるような気がする。

[問題点:日本とマレーシアの背景の違い]

マレーシア・キニを成功例として見てきたが、しかし日本とマレーシアでは根本的に背景が異なるということに我々は注意を払う必要がある。マレーシア国民にとっては大新聞・テレビというのは最初から与党サイドに偏向しており中立ではないということが常識である。マレーシア・キニは都市市民を中心に鬱積した不満を吸収して成長を遂げてきた。しかし、殆どの日本人にとって日本のマスコミが偏向しているという認識はないのではないだろうか。マスコミの実態は日本もマレーシアも同じようなものであっても、国民の情報リテラシーに決定的な違いがあるのである。新たなネット・メディアを立ち上げたとしても、どのように購読者を増やしていくかという点で、これは大きな問題であると思う。しかし、国民のための独立メディアが収益をある程度上げられるものでないと、持続可能なものとすることは難しいのではないだろうか。

[ご意見募集]

私の考えを述べ、問題点と思われることを指摘したが、記事下の投稿欄からぜひ皆様のご意見をお寄せいただきたい。特に以下の点についてご意見いただければ幸いである。寄せられたご意見はAPF通信に送りたいと考えている。(*問題意識を共有する方のみお願いします。冷やかしのものは削除させていただきます)

*もしコメント欄が表示されていない場合は、下にある”Leave a comment”をクリックしてください。

・メディアの形態やいかに魅力あるものにするかなど、コンテンツに関するアイデア・意見
・いかにして持続可能なものとすることができるかについて(経営的に成り立つのか、成り立たない場合は代替案があるか)
・規模や資本金についての意見
・その他ご意見・アイデアなど

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6 Responses to ご意見募集! 国民のための新たなネット・メディアについて

  1. unnikadil says:

    本稿でおっしゃるとおり、普及の問題が急務かなと思います。
    すでに、IWJさん(イベント型、無料+サポータ)APFさん(報道型、育成)と独自性も出てきていて期待していますが、
    大手マスメディアの若手支援をなんとか考えたいところです。
    社内ストレスのグループワークとかどうでしょう?

  2. Sai says:

    ネットメディアなので、記者クラブなどの大手メディア(TV、新聞社)が報道しない(できない)ことを補完する形で主に取り上げて、より深く追及していくことが重要だと思います。
    またネット市民が気になる内容を募集し、ランキング形式で発表、調査などもよさげです。

    内容例としては
    ・WikiLeaksで報告のあった日本関連情報の真偽調査
    ・電波利権、クロスオーナーシップと総務省の関係
    ・官房機密費の使途と疑われる関係者取材
    ・検察審査会の数々の疑惑調査
    ・三権分立と裏金問題の元関係者証言集
    ・冤罪の可能性が高い事件の調査とフォローアップ
    ・世論調査の誘導検証:検察リーク→マスコミ報道詳細→世論調査結果との相関性など

    TVに対抗するには記事だけでなく、YoutubeやUstream動画などの他に、編集のない
    リアルタイム動画による会見中継や著名人へのインタビューなども必要ですが
    大手メディアが取り扱わないもの(市民デモ中継など)や人に徹することがポイントで
    この場合の資金提供は市民などからのカンパ、寄付がメインになると思われます。

    ネットメディアサイトへのアクセス数を増やすには、著名なブロガーやフォロワー、ツイート
    の多い方々にリンクでたびたび取り上げてもらうのが手っ取り早いわけですが
    やはり上の内容などについての報道実績等を地道に重ねていくしかないと思います。

  3. unknown says:

    私はマスゴミの今一番の問題は、事件(事象)ねつ造、世論操作だと思います。そこで、新たなネット・メディアにお願いしたいのは、公正な事実確認と報道です。別に小沢さん寄りでなくても構わないと思います。
    例えば、検察審査会の問題点を調査し、結論を、分かりやすく書くというように。小沢さんの国会招致問題も同様です。
    これは、一部のアンチ検察、小沢派向けではなく、一般国民への啓もう(言葉は悪いですが)を目的として欲しいのです。日本の危機は、たぶん小沢さんだけの腕力では大変だと思います。それほど、政治的にも、経済でも、司法においても、多分すべての今までの秩序体制において(既得権益がありそれが問題となっている分野)、変革が必要となっていると思います。
    国民が知り、納得し、行動する、事なしには、日本の変革は容易ならぬことと思います。
    現在を明治維新に例える人もいますが、明治維新は西洋と言うお手本がありそれをまねてゆくことである程度達成できました(これも、とてつもない事ですが)。
    小沢さんは「自立と共生」と言われおり、これがキーポイントだと私は思いますが、お手本なき改革を日本がやっていくとしたら、やはり容易ならぬことだとは私でも想像がつきます。
    元NHKの司会者さんではないですが、ともかく図解入りでも良いですから分かりやすく、真実の報道をして、国民になじみのあるものにして欲しいと思います。
    スポンサーはなし、または中小企業までと区切り、個人献金を募っても良いと思います。
    (4コママンガを入れても良いと思います)

  4. Pingback: 小沢切りとネオコン翼賛大連立は亡国ファシズムへの道 | 書に触れ、街に出よう nico's blog

  5. 減税庶民 says:

    ニコ様のお考え大賛成です。是非、ネットテレビ局を作ってください。私、ニュース時は政治の話なら、チャンネルすぐ変えています。信頼できないからです。PM6:00、と9:00定期的に流してもらえますか。NHKのように両時、同じ内容でもよいです。あと、毒饅頭キャスターにしきられない討論番組も。日ごろの不平不満を発散したいものです。

  6. nico says:

    皆さま、貴重で真剣なご意見をお寄せいただきありがとうございます。
    新しいネットメディアについての輪郭は浮かび上がってきたように思います。

    先日APF通信さまに要約と記事のリンクを連絡させていただき、先方様からもメール受領の旨のお返事をいただきました。きっとご参考いただけるものと信じております。

    どのような形態になるのかわかりませんが、私も何らかの形で新しいメディアを作る動きに関わっていけたらと望んでいます。

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